スポンサーリンク

離婚するって大変 離婚について一般的はことを行政書士が解説!

2019年8月31日

離婚は協議内容を適切に書面にするのが大切

離婚により、夫婦が一つにしていた生計を分けるのですから、財産分与のことはもちろん、子どもさんがいらっしゃれば、親権の問題を最優先に考えなければなりません。

先日、離婚を望まれている方からの依頼で、相手方から渡された離婚協議書にハンコを押していいものか、見て欲しいという相談がありました。

今はネット社会ですから、探せばワードの形式で離婚協議書のサンプルは山ほど公開されている(嫌な言い方をすれば、「落ちている」)ので、さほど知識がなくても、それなりには作れます。

私が拝見した協議書も素人さんが作られたことがすぐに分かるもので、それなりの体裁にはなってはいましたが、端々に残念な痕跡があるのです。

例えば、サンプルに「ここは事例に合わせて変更する」というような注意書きがあったのでしょう、完成品にもそのまま残っていました。

一般の方には、条文に記載するうえで何が必要な文言なのか、分からないのだと思います。

また、明らかに今回の事案にはそぐわない表現があったり、こちら側(依頼者)に不利な内容だったりしたのですが、相応の見識がないと、見逃してしまいます。

例えば、養育費です。

養育費を支払う期間は、一般的には20歳までが多いと思います。

そのなかで、大学に進学すれば、23歳まで延長し、大学に進学せずに就職すれば18歳までとするような取り決めも、よく行われます。

今回も、「大学に進学しない場合は、18歳の誕生月」のような文言になっていました。

本人さんはこれで異論がないようにおっしゃっていましたが、ちょっと待ってください。

今年から18歳以上に選挙権が付与されたように、高校3年生でも、早く18歳になられるお子さんもいれば、早生まれのお子さんは、高校を卒業する直前まで17歳の子もいます。

もし、大学への進学はしないことを決めていたとして、養育費の支払いを18歳の誕生月までとする給付内容になっていたのなら、4月生まれのお子さんの場合、ほぼ1年間は養育費の支払いがないまま高校に通学することになります。

そんなの、大学に進学するかもしれないから、高校卒業するまでもらっちゃえ!となるのが現実かもしれませんが、離婚協議書も契約書ですから、そこまで想定して文言に盛り込んでおかなければ契約違反として元配偶者から返還請求をされるかもしれず、将来において不利益が生じることがあります。

また、専業主婦が離婚する場合、支払った年金を婚姻期間に応じて分割する取り決めを協議書に定めておけば、年金を受給する年齢になった時に、受給額に大きな差が生まれます。

私が見た今回の協議書にも、年金分割については、適正に定めてありませんでした。

そのほかにも修正すべき点が散見されましたので、結局、離婚給付契約書として作り直すことになりました。

専門家に任せるとお金がかかる、と思われる方もいらっしゃいますが、このように将来もらえるはずだったものが受け取れない事態になれば、その額は専門家への報酬額の比ではないかもしれません。

餅は餅屋ですよ。しかも適切なアドバイス付き。おいしい餡も入ってる。

とか言いながら、安価なスマホの電源ケーブルを購入しては充電できずに、その度に後悔している私です。

スポンサーリンク

新着記事

チュートリアル徳井義実氏は納税違反だけではない!社会人として果たすべき義務とは!?

所得税が未納付だった背景は? お笑い芸人の徳井義実氏(チュートリアル)について、 ...

遺言書の作成をお願いする立場で確実に財産を取得したいのなら、生前贈与も検討すべき!?

遺言書は必ずしも万能ではない 遺言書は、何度でも書き換えることができます。これが ...

遺言書の遺言執行者は専門家がなるべきなの?相続人じゃない理由を確かめるべき!

遺言執行者=専門家はベストではない!? 公正証書遺言は形式に沿った内容となるので ...

遺産分割協議書には登記簿から?それとも固定資産の台帳から?どっちの情報を書くのが正しいの?相続が発生した時に大切なこと

登記簿と固定資産課税台帳の記載が異なる場合がある 登記簿(登記事項証明書)と固定 ...

キャッシュレス決済・ポイント還元制度は加盟店申請をしなければ対象外!?急がなければ10月1日に間に合いませんよ!

電子マネーを提供してくれている事業者(キャリア)任せではダメ キャッシュレス決済 ...

将来の相続を診断しませんか?自分の現在地を把握しシミュレーションして、争続トラブルを回避しましょう!

相続トラブルが発生した割合の約32%が、遺産1千万円以下という現実 相続トラブル ...

養子縁組は戸籍の見誤りにご注意を!見落せば相続の時に問題になるかも!?

日本の戸籍制度は複雑でややこしい 例えば、家の後継ぎのことや、相続税対策などのた ...

d払いによるフィッシング詐欺も補償対象に!NTTドコモが発表

NTTドコモのd払いについて、特殊詐欺による大きな問題が発生しています。その被害 ...