本の探し方、本屋が教えます!ネットには真似できない書店の有効な利用法とは!?
探している本、古いけど取り寄せできるの?
こんなこと、思ったことありませんか?
わざわざ書店に聞くのも面倒だと思っている、あなた!
本屋の立場から、お探しの本が入手可能かどうか、高い確率で判断できる方法をお教えします。
「e-hon」というサイトで本の検索をしてみましょう。
「e-hon」は、出版取次(本の問屋のような会社)の大手である㈱トーハンが運営しているサイトで、私の長年(と言っても15年ほど)の経験からも、かなり的確な在庫状況が反映されていると思います。
このサイトで検索すれば、大きく3つの在庫表示がされます。
①2~3日で入荷。
②お取り寄せ
③(空白)
①は、トーハンの倉庫に在庫があるので、注文すれば2~3日で書店に到着します。
②は、トーハンに在庫はないけど、出版社には在庫があると把握している書籍です。
③は、出版社からの「在庫なし」の連絡を受けて、ブランクにしています。
つまり、③以外の表示であれば、取り寄せできる可能性は高いといえます。
もちろん、絶対ではありませんし、情報の表示にタイムラグも時にありますが、私の経験則から、表示は概ね正確で、大きくズレていたとする認識はありません。
amazonは自社の倉庫にある商品はほぼ確実に表示させているようですが、出版社在庫の表示は正確ではないことが多いのかなと思います。
といいますのも、本屋である私も、結構amazon、利用してます。
その結果の感想です。
もちろん、私も一般のみなさんと同じく定価で買います。
そうでもして、場合によってはお客様の希望に応える努力をしないと、出版社に在庫がないので取り寄せできなくて、お断りをするような事態に陥ります。
そんなときでもamazonにはある、悲しいかなそんな現象は、結構あるのです。
約束を守れないのは、プロとして失格ですから。
時には無理をすることもあります。
そうでもしないとお客様への信頼が保てない時には、やむを得ません。
定価で仕入れて定価で売っても、もちろん利益はありません。
本屋として辛い瞬間ですが、有難いと助けられたこともあります。
敵(?)ながら、あっぱれです。そりゃ、勝てませんわ。
だって便利ですもん。先日はうちの愛猫のゴハンを買いました。
「amazon」、「e-hon」、「書店とりよせ」には、それぞれ強みと弱みがあります。
ぜひ、使い分けてください。
そして、本の受け取りは、ぜひ街の本屋さんで。
手に取って本を見ていますと、思いがけない出会いや発見があって、その本はもしかすると、生涯あなたのそばに置きたい作品になるかもしれませんよ。
何でも言ってください。
書店員は、そのお手伝いをしたいと願っていますから。