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意識不明の配偶者と離婚できるの?法的に認められる離婚事由について考察します

2016年9月5日

戸籍に関する疑問

ドラマの話なので「フィクション」でいいのだと思うのですが、以前テレビで放送されていたドラマを見ていて気になりました。

「30年間、意識不明のまま入院していた夫が目を覚ました(意識が戻った)ら、妻が別の男性と結婚していた。夫はめっちゃショックだった。」という設定です。

確かにそうですよね。

目を覚ましたら妻が他の男性と新たな生活をしていたら、普通ショックですよ。

このドラマの設定は現実問題として、「離婚できるのかなあ?」、というところです。

倫理面と法律面で、かなり難しいのではないかと思います。

夫は意識がないので意思を行使することができず、当然に離婚届には署名押印ができません。

成年後見人を選任すれば離婚できるのか?

成年後見人を選任してもらい、夫に代わって代理行為を行う必要があると思うのですが、ドラマでは、「妻は夫の回復を願っていた」というのです。

成年後見人の選任申立ては本人もしくは配偶者、四親等以内の親族が行うことになりますので、当然ながら、新たな夫となる人物が申立てをできるはずもなく、妻となる人物を説き伏せて成年後見人を選任したのでしょうか?

それとも、夫の親や兄弟に依頼したのでしょうか?

このケースで市町村長が申し立てるはずもありませんし。

これって、結構なハードルですよね。

しかも、意識不明の夫との間には子供がいて、その子には実の親のことを内緒にしてきたそうです。

ここまでするとなると、人として気持ちの面からもどうなんだろう?と思います。

そこまでして離婚すれば、親族など周りの人たちの賛否は分かれるでしょう。

気持ちは分からなくもないですが、夫がこの状態で成年後見人を選任することは、家庭裁判所はどのような判断をするのでしょうか?

選任する目的が、「意識不明で入院している夫との離婚」であるのなら、その者の看護を今後誰が行うのか、不安定な状態になることを裁判所が認容するのか、疑問です。裁判所は、後見される人(この場合は夫)の利益を絶対確保することを許可の判断基準とするからです。

妻(夫)との協議離婚が無理なら裁判しか方法が無い

残された選択肢は、裁判に訴えて離婚する方法のみです。意識不明になる前に、離婚の事由があったなどの要件も必要になるでしょう。

ドラマとはいえ、もう少し現実的な設定が良かったんじゃないのかなと思いました。

これじゃあ、「夫婦のどちらか一方が望めば簡単に離婚できますよ」と、安易な意識を促すだけじゃないのかな。

病気や事故という不可抗力で生じた事態という設定を、もう少し大事にして欲しいです気がします。

どちらか一方は離婚する意思がないのに、それでも「離婚」しようとするのって、現実的には簡単ではないですよ。

まとめ

意識不明の配偶者とは、原則として通常は離婚できません。よって、裁判にて離婚を認めてもらうほかありません。

フィクションとはいえ、そのあたりも誤解を生まないようにしなければならず、マスコミは大変ですね。

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