iDeCoやってます!その仕組みとは? 確定拠出年金で賢く節税&年金積立を
税金対策にiDeCoは効果的!
私は税理士ではないので、個別具体的なお話はできませんが、ファイナンシャルプランナーですので、行政書士の業務においても、税金のことは常に念頭に置きながら業務をしています。
依頼者の方には、その方に当てはまる税金対策を一般的な観点からご案内していますが、実際に私個人でも、使える制度は積極的に利用するよう心がけています。
だって、実体験に基づいた方が、より正確で詳しくなりますからね。
その一つとして、私は「iDeCo」をしています。
いわゆる「確定拠出年金」ですね。
制度自体の詳しい説明は、他の方のホームページやブログに譲るとして、私は個人事業主(さわだ行政書士事務所)である一方、法人の役員(有限会社さわだ書店)でもあります。
iDeCoは、その方の職業により、月額の掛け金の上限が決められていて、企業年金を実施していない法人であれば、iDeCoに月額23,000円まで掛け金を拠出できます。
私も、その上限である23,000円を毎月掛けています。
確定して拠出する(掛ける)から、確定拠出年金って言うんですね。
iDeCoの仕組み
iDeCo(確定拠出年金)は「掛ける」というくらいですから、預けるのではなく、投資するんです。
なので、元本割れするリスクがあります。
「年金なのに元本割れするのって、ひどくね?」と思われるかもしれません。
「投資」というと怖いイメージですが、iDeCoの場合、「運用」のイメージが強いです。
このようなお話をすると、どこかの悪質な勧誘のようですが、私は決してiDeCoの商品の販売や斡旋、仲介をしているわけではありませんので、ご安心を。
何でもそうですが、ある程度、手軽に得するには、リスクが伴います。
全くリスクのない、おいしい話は世の中には皆無だと思ってください。
もしそんな話が来ても、詐欺の可能性が高いですよ。
実際この時代、リスクなく得するには、銀行に定期などで預金として預入しておくのが一番なのですが、この低金利時代には利子によるお得感は、全くありません。
では、ある程度リスクを取らないとお金は増えない(運用できない)ことになるのですが、iDeCoは、やり方によっては、極めて低くリスクを抑えることができる、そればかりか、制度をちゃんと理解して利用すれば、これほどお得なものはないように思います。
リスクの軽減に分散投資のススメ
iDeCoは、国内外の株式や債券などから、利用者本人が選んで掛け金を拠出するのですが、定期預金の商品もあります。
先述でiDeCoは元本保証がないと言いましたが、定期預金を選べば、理論上は元本保証できると考えることができます。
しかし、現在はマイナス金利時代の影響もあるのでしょう、iDeCoで定期預金を選んだとしても、商品によって実際は元本割れしていることもあります。
手数料は重要ポイント
そして大事なのは、手数料を低く抑えること。
これは、iDeCoを運用するための金融機関選びが大切です。
そして、この会社により、提供している商品が異なることも、重要なポイントです。
私のオススメは、「SBI証券」です。
口座の開設手数料・口座管理手数料も0円にてサービスをご提供してくれます。
実際に利用していますが、維持費(ランニングコスト)が低く抑えられるのは大きなメリットですし、商品はそこそこ幅広く、まんべんなく取り揃えられている感じがしています。
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ポートフォリオを忘れずに!
投資(運用)で大事なのは、ポートフォリオ(簡単に言えば分散投資)なんですよ。
ご存じの通り、株式は大きく変動します。
なので、1銘柄の株式にのみ投資すると、株価が暴落したときにリスクを回避することができません。
そのために、拠出するのであれば、株式と逆の値動きをする債権も選んでおいたり、国内のほか外国も加えたり、不動産のほか、投資の専門家が銘柄を選んで投資するバランス型の商品もありますから、これを複合的に選んでおきます。
iDeCoでは、掛け金(例えば23,000円)のうちで、この商品を割合(%)で掛けられますから、自由にポートフォリオができるんです。
商品は何度でも見直せますから、最低でも1年ごとの再検討はされておくことをオススメします。
ただし、iDeCoを始めたら、途中で掛け金の支払いを中止することはできても(事情が認められる必要があります)、60歳までは積み立てた掛け金を取り崩す(解約)ことはできません。
つまり、定期預金とかのように解約して、必要な時期に払い戻すことができませんので、注意が必要です。
iDeCoの最大のメリットは、やっぱり節税
そして、iDeCoを利用する最大の利点は、節税(税金の控除)にあります。
iDeCoは、確定申告において、所得合計額から全額控除(月額23,000円なら276,000円)されます。
ちなみに税額控除じゃないので注意してください。
支払う税金(所得税)の税額そのものから、掛け金の合計が控除されるのではありません。
あくまで、税額を計算する上での、所得額の合計から控除されるものです。
それでも、大きな税金対策になりますよね。
ここで軽減された税金の金額を、他の金融商品と比較すれば、どんな商品よりも利率の良い商品と考えられませんか?
私もiDeCoを始めて、2018年現在で4年近くになりますが、今が一番、株価が上がっていると実感しています
もちろん今後は下がることも十分考えられます。
これは自己責任ですから、ご注意ください。
それでも、控除される税金の額までは投資リスクの範囲内と考えれば、有利な制度で利用の価値はあると思います。
ぜひ、ご検討してみてください。
くどいようですが、iDeCoは始めてしまえば原則、途中でやめられないし、損をする可能性もある金融商品ですので、あくまで自己責任でご判断してくださいね!
確定申告について
事業をされている方にとっては、2月から3月の時期は、年末調整に続いて償却資産の報告があって、1年のうちで、事業に関する数字(税金関係)に向き合う時期ですよね。
特に個人では、個人事業主は2月16日(平成30年)から確定申告も始まりますから、怒涛の如く、また、否が応でも、この1年の成績とも言えるような結果に直視しなければいけませんから、事業にとって重要な時期と言えます。
しかしこれは制度上、いわば現実と向き合うことが強制されているわけで、チャンスと言えます。
だって、営業成績(事業実績)が良ければ、月報なども積極的に知りたく見たくなりますよね。
それが人の性(さが)だと思います。
このことから、経営状況と向き合うことが好循環となり、業績を伸ばすために、次の手をどんどん打てる状況になります。
一方、業績が悪ければ、どうでしょうか。
毎月毎月、悪い成績を見たくありませんよね。
しかし、確定申告や年末調整があるので、この時期はどうしても見ざるを得ない。
悪ければ、対策を考えるしかない。そうでないと、ますます業績は悪化しますから。
そう考えると、自主申告で納税するという制度は、有難いと考えるべきなのかもしれませんね。
確定申告は税理士さんのお仕事ですが、事業を支援するという点では、行政書士との二人三脚が欠かせません。
まとめ
iDeCoは賢く節税できて、年金の積立にもなるお得な制度です。でも、投資リスクがありますので、ご注意くださいね。