行政書士が安定して収入を稼ぐ方法とは?副業はできるの?開業後に仕事はあるの?

2018年7月27日

行政書士を収入の柱にできるの?

行政書士を志し、実際に開業をした人のほとんどは、行政書士業務を柱として、その他の収入はない状態だと思います。これって、今後にどれくらい収入が見込めるのか、不安ですよね。

でも私の場合は、行政書士を始めたときは、行政書士が副業で、本業は書店業でした。

行政書士を開業してからの副業探しは、ネガティブ思考か

これはあくまで私の個人的な意見ですが、行政書士を開業してから、その収入の穴埋めをするために副業を探すのは、余りオススメできません。行政書士としてのキャリアを生かせる仕事はない(少なくとも私は知らない)ですし、そもそも副業を探す時点で、行政書士としてのキャリアが豊富という状況は考え辛いですから。

もし、行政書士で食べて行けるのか不安なら、できるなら当面はこれまでのキャリアを継続しておきながら、行政書士を開業するのがリスク軽減の面からみても理想だと思います。

会社員であっても、会社の就業規則をクリアして責任者から理解が得られれば、問題がありません。実際に、そのような方もいらっしゃいます。国もキャリアアップで副業を推奨する時代になりましたので、今は追い風ですね。

自営業者であれば、なおさら時間や都合の融通が利きやすいですから、副業を始めるのには向いています。

起業でのリスクは避けるべき

行政書士をはじめとする士業の利点は、開業する時の初期投資が少なくてすむことです。例えば飲食店なら店舗の改装費用などで数百万円が必要なところ、行政書士なら極端な話、パソコンとプリンターがあれば、仕事ができます。

今の時代は借金をして開業をしても成功するとは限りません。リスクは極力避けたいところです。

マッチング(相性)が大切

私の場合、出版業界は不況のため、今後の見通しは極めて低い現実にありました。また、35歳を超えれば、正社員での就職先は極めて厳しいのが現実です。

だったら資格だと考えたところ、様々な資格のうち私の場合、書店と一番相性が良いと考えたのが、行政書士業でした。

行政書士の本分は、書類の作成です。

なにしろ書店は、文書の書き方から、遺産・相続や会社設立、許認可の手続きの本まで、売るほどありますから。

イメージも、なんとなく遠からず近からずではないですか?

お陰様でさわだ書店は、創業45年余りです。

私の両親はまじめに商売をしてきましたから、地元の皆様に、お陰様で信用をしていただいているようです。

だから、私が行政書士としての仕事のご依頼をいただくときには、「さわださんの息子さんなら、間違いないと思って」と、よくおっしゃっていただけます。

両親にも、地元の皆様にも、感謝感謝です。

これまでの実績は、消えるものではありません。

このように、知名度やキャリアなどをフルに活用しながら業務をすることが、大いに強みになると思います。

私は今も書店の仕事もしているので、敢えて書店をされている事業者の方に言いたいのですが、出版不況の影響は今後も避けられません。でも、決して書店を辞める必要は、ないのです。相性の良い事業を探せばいいのです。

ただし、やるからには不退転で相当の覚悟は決めましょう!

私はずっと書店業の1本で頑張ってきましたが、出版不況の流れには抗えずに将来が厳しいと考え、副業を探しました。

その時、すでに39歳(遅いっ)。

だって、人生を180度変えるのって、相当な決断が必要じゃないですか。

書店の売上だってそこそこで、お得意様もありますし。

でも、書店に将来がないことは明らかでした。

その決断に10年ほどかかりました(遅いっ)。

そして一念発起した平成24年のお正月から試験勉強を始め、絶対に合格する覚悟を決めて平日は1日6時間、土日は1日15時間勉強して、その年の11月に、無事に行政書士試験に合格しました。もちろん書店の仕事をしながらの勉強でした。

書店の副業といえば、行政書士。もしくは他の士業者。

そんな選択肢も、ありではないでしょうか。

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当初は副業だった行政書士が、今では本業

私の場合、開業から年月が過ぎ、お陰様で、今では行政書士が本業となっています。でも書店の仕事をしているときは、「こっちが本業ですよ」と言い、行政書士の仕事のときは、「本業は行政書士ですよ」といように、使い分けています。だって、副業だと言うのって、お客様に失礼ですから。

私は気持ち的には、どっちも本業だと思いながら仕事をしています。

まとめ

これまで培った人脈やキャリアを、フルに活用して行政書士の顧客獲得に繋げるべきです。

他の士業もそうですが、看板を掲げているだけで仕事の依頼は来ません。

行政書士を開業して、まだ経験も知識も少ないうちで仕事の依頼を求めるには、競合他社にはない部分、つまり本人の過去の経験や人脈などと行政書士業務との融合による優位性しかありません。

しかし、それが上手く合致すれば、その相乗効果は数倍になるでしょう。事業の早期の成功も夢ではないと思います。

Posted by synce-office