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FM京都のDJ佐藤弘樹さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます

αステーション(FM京都)のDJである佐藤弘樹さんがお亡くなりになられたと、本日公表されました。

享年62歳でした。

 

私と佐藤弘樹さんとの出会い

私は以前、アルファステーションでディレクターをしていました。

今から20年近く前で、まだ社屋が京都・北山にあった頃のことです。

その当時に初めて担当した番組が「α-MORNING KYOTO」で、DJは佐藤弘樹さんでした。

何しろディレクターとなって初めての番組だったので緊張もしましたし、思い入れもあります。

佐藤さんは、まだ駆け出しだった私に、番組作りのイロハを教えて下さいました。

というよりも、ディレクターの基本である放送原稿の書き方を叩きこまれました。

 

ディレクターの主な仕事は、「選曲」と「原稿の執筆」です。

私は毎日、原稿を書いては佐藤さんにチェックをしてもらっていました。

するとここで、鬼のような”赤ペン先生”へと変貌されます。

「さわだくん、今日の原稿は、30点だねえ。」

「さわだくん、今日はすごいなあ、35点もあるねえ。」

あのバリトンボイスの渋い声で、極めて渋~い採点が下されます。

なんでやねん。

しかも、毎日が赤点です。

 

当時は、わざわざ生放送前にテンションの下がるようなことを、何で言うのかなあ?と思っていました。

でも、今からすれば、佐藤さんには大感謝です。

だって、プロのDJさんに原稿のチェックを受ける機会は、まあ無いからですから。

お陰様で、原稿とは何ぞやということを知ることができました。

それ以後は原稿を書くことに抵抗がなくなり、自信を持つことすらできました。

だからこそ、今があると言えると思います。

 

私の現在の職業である行政書士は、書類を作ってなんぼの仕事です。

時には仕事として原稿を書くこともあります。

このような原稿は、放送原稿と根幹となるものが一緒です。

目で一読、もしくは耳で一度聞いたなら、すっと内容が頭に入って理解できなければ、それは良い原稿とは言えません。

いつも、その基本を意識して文章を書くようにしています。

佐藤さんには、文章の構成の基本のほか、「ものを書く」ということの大切さ、事実を正確に伝えることの重要さも教えていただきました。

訳あってディレクターの仕事からは約1年で離れましたが、その当時、佐藤さんに指導していただいた経験が、今に繋がっていることは間違いありません。

 

 

私が知っている佐藤さん

まさにプロ意識の塊のような人でした。

音楽にも精通されていましたので、普段はスタッフの仕事を尊重されていますが、選曲にしても意見を述べられることがありました。

また、番組から発信する情報には人一倍気を使い、事実を正確に伝えるという意識を、常にお持ちでした。

いつも向上心を持って、より良い番組をお届けしたいという気持ちに溢れた人でした。

また今回の訃報の発表においても、病名や病状は公表せず、最後まで現役を貫かれた姿勢は、まさしくプロだと思います。

間違ったことに目を背けない、仕事において一切の妥協を許さないという姿勢は、見習わせていただいています。

 

佐藤さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます

佐藤さんは今年の4月に、2週間の休養を取ってらっしゃった時も、妙な胸騒ぎがありました。

復帰後は元気な声で番組を努められていましたが、時折、体調がお悪いのかなと思わせる節もあって、心配していた矢先のことでした。

もう、あの声が聴けないのかと思うと、残念でなりません。

 

今まで、本当にお疲れ様でした。

また、長年拝聴してきたリスナーの一人として、心から感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。