みなさまのおかげです

2016年10月12日

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感謝

行政書士業を始めて、丸3年以上が経ちました。

開業した当時は七転八倒、四苦八苦しながらも仕事をすることでいっぱいいっぱい。

不安もいっぱいでした。

何しろ、「士業」という仕事に私は全くと言っていいほど馴染みがなく、親戚や知り合い、友人に至るまで、周りを見渡しても、その関係者は全くいません。

もちろん、法学部を卒業してもいません。社会学部卒ですから。

身近にいる唯一の資格者といえば、義兄が建築士であることぐらいでしょうか。

でも行政書士って、「8士業」に数えられる業界と密接な関係ですから、建築士とはあまり接点がないんですよね。

8士業とは、行政書士のほか、弁護士、弁理士、司法書士、税理士、社会保険労務士、土地家屋調査士、海事代理士のことを言います。

いわゆる、「さむらい業」と言われています。

8士業として特徴的なのは、「戸籍法上の職務上請求権」を持つということでしょうか。

「職務を行う上で必要だから」という理由で、私たち8士業は、依頼者に関係する人の戸籍謄本や住民票などの書類を、職権で取得することができます。

個人情報の扱いがこれほどまでに厳重になった社会において、これって、強烈な権限なんですよ。

なにしろ、本人の意思に関係なく、士業者と言えども、第三者が取得できるのですから。

考えてみれば、すさまじい職権ですよね。

それだけに、私たちは慎重に厳重に、その個人情報を扱います。

もちろん、不正使用は許されませんし、罰則もあります。

このように、権限において似たものを与えられているので、仕事においても共通もしくは、相通じる点が多くあります。

逆に言えば、それぞれが専門分野を有しているので、お互いの士業者間で協力や提携をしなければ、依頼者からの仕事を余すところなく完了することはできないことが、多くあります。

例えば、相続もそうです。

遺産を相続するためには、大抵の場合は「遺産分割協議書」が必要ですが、この作成は基本的には行政書士の仕事です。

一方、相続と言えば、ほとんどの場合、不動産が絡みます。

不動産の登記は司法書士の業務です。

また、遺産の総額が一定以上になると、相続税がかかります。

税金の専門家は税理士なので、申告をお願いすることになります。

会社員であれば年金事務所への手続きが必要になりますが、この専門家は社会保険労務士です。

このように、相続という業務1つを受任するにも、多くの専門家が携わらなければ、依頼者から受ける業務を完了させることができないのが、この世界です。

実際、私も最近は特に、他士業の先生方と協力することが不可欠な仕事が多くなってきました。

全ては依頼者さんの利益のため。

資格は違えど、その思いは士業者の共通の願いです。

みなさんのおかげで、仕事ができることの喜び。

日々感謝です。

Posted by synce-office