今は昔 ドライブインシアターって、覚えてます?
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小説「明るい夜に出かけて」は、LINEなどコミュニティツール全盛の時代に、あえてラジオという世界がスポットライトを浴びる作品になっています。私のような40代ぐらいの方は、懐かしく感じるのではないでしょうか?
昔はラジオを録音するという意味で、「エアチェック」という言葉を使っていましたよね。
特に、深夜番組は起きてられないのと、FM局は比較的音質が良いので、お目当ての番組をカセットテープに録音しては、お気に入りとして聴いていました。
それが今や、「タイムフリー」というサービスがあるそうです。
インターネットでラジオ番組を配信する「ラジコ」では、過去に遡って番組を聴けるサービスを開始したそうです。
このラジコは、全国どこのエリアで放送しているFM局の番組でも、月額350円を払えば、どこでも聞くことができるサービスを実施しています。
FMが受信できるエリア内の局の番組は、無料です。
さらに「タイムフリー」が加わり、1週間以内であれば、一部の番組を除き、いつでも好きな番組が聞けるのです。
すごいですね。時代が変わりました。
楽しみにしていた番組の録音予約を失敗し、落ち込んだあの日々。
大好きな曲が、ようやくオンエアされた録音中に、たまたま入るノイズ。
カセットテープの最初と最後の未録音部分で、オートリバースの間とぎれる残念さ。
これらを今の若い世代は経験することなく、便利なことが当たり前なんですよね。
でも、かつては不便であるために、いいこともありましたよ。
昔は電話もダイヤル式でしたから、好きなあの子に、ジーコジーコと黒電話のダイヤルを回している間に、「やっぱりやめた」と思い留まることもできましたから。
そしてまた、意を決してジーコジーコと回すんですよね。
すると、お父さんが電話に出て、しどろもどろになるという、あのドキドキの過程が今は無いのは、逆にかわいそうかも。
ドライブインシアターのこと
先日、友人と話をしていて思い出していたのですが、今は「ドライブイン・シアター」もないですよね。
自分のご自慢の車の中で、しかも極めて狭い一つの空間の中で、誰にも邪魔されずに二人っきりで映画を鑑賞できるというサービスですから、もうドキドキですよね。
しかも、夜しか上映できないので、おのずとムードも高まりますよ。
手なんか握っちゃったりして。
昔は今と比べれば不便と思いますが、当時は最先端だったわけで、それが失われたのは、もったいないというか、残念な部分もありますね。
今、「ドライブインシアター」を作れば、結構流行るような気もします。
大阪にもあった!ドライブインシアター スターダスト
私たちの世代は、懐かしんで行くこと間違いなし!?
最新のシネコンで体験できる「4D」と比べると、その技術さは格段に違いますけどね。