d払いによるフィッシング詐欺も補償対象に!NTTドコモが発表

2019年8月28日

特殊詐欺から身を守るのは自分自身

特殊詐欺は、ますます巧妙化しています。今回は、TVのCMなどでもお馴染み、NTTドコモの「d払い」について、フィッシング詐欺による被害が急増しています。

NTT docomoのスマートフォンによるd払いを悪用したフィッシング詐欺

その手口としては、

  1. (詐欺グループ側から)”ログイン情報の問題が発生し、検証してください”として、ショートメールでURLが通知される
  2. そのURLにIDとパスワードを送信させる
  3. 携帯電話利用料に上乗せして、見知らぬ高額商品の支払いをドコモから求められる

個人情報の入力を求めるニセ(詐欺)の画面は、ドコモの正規の画面と区別が付かないほど似ているそうです。登録された情報に問題があるなんて言われると、疑いもなく入力して検証してしまいそうですよね。

しかし、これまでのドコモの立場としては、詐欺サイトにアクセスをしたのも、個人情報を入力したのも本人であるので、自己責任として被害額を補償(賠償)をしてくれませんでした。これでは安心して利用者はサービスを受けることができませんよね。しかも、利用者の過失って、極めて少ないといいますか、防ぐ手段に乏しいように思います。どちらかといえば、このような詐欺が容易に成立してしまうようなシステムを改良し、企業側が対策を講じなければ、消費者の財産は守れないと言えるのではないでしょうか。

ドコモはd払いによるフィッシング詐欺も補償対象とすることに

この問題に関してドコモは、d払いによるフィッシング詐欺(偽サイトなどから他人の情報を盗み取る行為)について、その被害額を補償していくと発表しました。まずは早急にd払いの利用規約を改訂するそうです。

自分の身は自分で守る

でもこれで、全て安心、もう大丈夫とはなりません。補償してくれると言っても、詐欺が成立するに至る過程において、個人の過失はなかったのかなど、こちらからの証明を求めるでしょうし、何より手続きを踏むなどの煩わしさは残ります。ここはやはり、まずは詐欺に合う可能性を、自ら少しでも減らす努力が必要だと思います。

d払いをしない人は、利用を停止しておく

d払いは、利用している人にとっては、とても便利なサービスです。d払いが出来るお店やネットショッピングにて商品をd払いで購入した場合、代金は毎月の携帯代金に加えて請求される仕組みですから。わざわざクレジットカード等を持つ必要もありません。

しかし、利用しない人は、いつ詐欺に合うか分からない状況にあると言えます。というのも、何もしない初期登録の状態では、d払いを「利用する」登録になっているのです。もしd払いを利用しない、もしくは、今のところ利用しないのであれば、利用の停止を登録しましょう。その方法は、ネットのマイドコモのページにログインして停止します。

  1. マイドコモにログインする
  2. 「ご契約内容」で「詳細」を表示する
  3. 「全てのご契約内容の確認」を表示する
  4. ご契約内容の2ページ目を表示させる(次へをクリック)
  5. 料金関連サービスの「ドコモ払い/d払い」の項目で「変更」を押して利用停止中にする

上記の5においては、利用停止が完了するまで、いくつかの確認があります。しかも、電話料金合算払い、ドコモ口座充当、クレジットカード/dカード払いの項目がありますが、d払いをしないのであれば、全て停止しておくのが安全かもしれません。

この項目において、「利用停止中」となれば、d払いによる詐欺に合うことはありません。

サービスは、利用したい時に開始の設定をするのがオススメ

消極的な発想かもしれませんが、まずは利用しないサービスは停止しておくなど、詐欺に合わないための事前の対策が賢明だと思います。詐欺に合うと、お金が返ってきたとしても時間がかかりますし、とてつもない面倒に巻き込まれることになります。便利なサービスであったとしても、利用しないなら自ら解除しておくことが、詐欺から身を守ることになります。その手間は、詐欺によるトラブルに巻き込まれた時の比ではありません。ほんの少しの手間で身を守れます。

まとめ

最近は携帯のサービスに限らず、便利なサービスが充実しています。これ自体は良いことなのですが、どうしても詐欺的な行為が後を絶ちません。

自分の身(財産も)は自分で守るほかありません。ご自身の契約内容についても、今一度確認されてみてはいかがでしょうか。

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