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遺言書を作成するのは、長男の義務!?相続でトラブルを避けるための知恵

2019年8月9日

後継ぎが果たす役割とは言いたくありませんが、地方では未だに、家督相続のような風習が根強く残っています。

名家の長男に生まれただけの理由で、どえらい重いものを一生背負わされて生きていくのです。

だったらせめて、余計なトラブルは避けたいものです。

遺言書を作成すべき典型例から

考察のため、相続を前提とした事例を設定してみます。
・先祖代々続く名家の長男A
・結婚しているが、子どもはいない
・長男Aには兄弟がいる
・妻にも兄弟がいる

このケースは遺言書を書くしかない、と思います。

なぜなら、トラブルになることが容易に推測できるからです。

そのイヤ~な臭いがプンプンします。

もし、この長男が亡くなったとします。

すると、相続人は妻(割合3/4)とAの兄弟(割合は全体で4/1)です。

「なーんだ、4分の3も妻が貰えるのなら、いいじゃん」と思われるかもしれませんが、法律上の権利分が4分の3と決められているだけなんです。

問題なのは、この割合を参考に相続人の間で遺産分割協議、つまり合意をしなければならないことです。

長男Aの兄弟側は、家柄を重んじ、「長男A側の親族(血族)が家を守るべきだ。だから家は渡せない」などと、妻に話をするかもしれません。

でも、妻にも生活があります。

そう簡単には譲れません。

 

すると、長男Aの兄弟側は、4分の1の権利があるばかりに、無理難題を突き付け、すんなりとハンコを押してくれない可能性があります。

ここで問題になるのは、Aの死亡後の手続きの期限です。

仮にAの財産が代々続く家と土地が、そこそこ地価の高い地域にあったとすれば大変です。

田んぼや畑や山も、いっぱいあるかもしれません。

さらに預貯金もあれば、相続税の対象となるでしょう。

相続人の間で合意ができないままで、税金の納付期限は刻々と迫ってきます。

税務署は、相続が完了しないことを理由に、納税期限を猶予してくれません。

期限を過ぎれば容赦なく、延滞税の対象となります。

 

Aの兄弟は、合意をするための条件として、足元を見るかの如く、4分の1の価値以上を要求をしてくるかもしれません。

なにしろ、妻側に所有権を移転させると、夫婦には子どもがいないので、長男側からすれば、土地と家などの財産が、姻族側に渡ることになります。

妻側の持分が入ると、このケースでは妻に兄弟がいますから、二次相続、つまり次に妻が亡くなったときに、さらに問題が大きくなります。

両家の当事者が亡くなっている状況で、古い家のしきたりを守ることが前提の協議は、困難を極めるどころか、同じテーブルに関係者が揃うことも難しいかも知れないからです。

先のことを考えれば、今が唯一の交渉時と考え、Aの兄弟側は安易に妥協はしないと考えられます。

もはや、双方が納得できる落としどころは、見つからないかもしれません。

相続は、理屈ではない

感情の問題、人の気持ちの問題です。

もちろん、これにお金が絡みますから、ますます事態は混乱を極めます。

法律で4分の1とか4分の3の権利があると言っても、法定の相続人の全員で合意しなければ、問題の解決に一歩も前に進まないのです。

トラブルを予防するには、どうすればいいの?

防ぐ方法は、長男が生前に遺言書を作成するしかありません。

年齢に関係なく、人の余生は分かりません。

突然の不幸に見舞われることも有り得ます。

元気なうちに、ぜひ思い切って行動をしましょう!

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