旧賤ヶ岳トンネル(賤ヶ嶽隧道)がマツコの知らない世界で紹介されました

2019年8月26日

 

滋賀県長浜市の木之本側の旧賤ヶ岳トンネル入り口です。

歴史的建造物が現在も遺構として現存しているのって、古のロマンを感じますよね。

令和元年8月20日の放送の「マツコの知らない世界」にトンネル探求家の花田欣也(はなだ きんや)氏が登場し、このトンネルが取り上げられたのですが、確かに威厳と趣きがある、立派なトンネルです。

着工は大正時代

トンネル内部のプレートには、下記の記載などがありました。

  • 延長:1260尺(381.8m)
  • 中心高:16尺(4.8m)
  • 幅員:18尺(5.4m)
  • 起工:大正13年3月21日
  • 貫通:大正14年3月11日
  • 竣功:昭和2年8月31日
  • 工費:279,642円(現在の価値で約4億4400万円)

この時代のトンネルとしては、大きな幅をとったイメージです。トンネル内部でも車がすれ違うことが可能なサイズです。当時も敦賀と米原を結ぶ要衝にあったことから、莫大な工費を投入して、立派なトンネルを作ろうとしたのは、入り口上部の扁額(文字が彫り込まれた額)を見ても分かります。

 

木之本町側の坑口上部(「賤ヶ嶽隧道」と書いてあります)

 

西浅井町側の坑口上部(「周道如匡」と書いてあります)

修復工事のおかげで、トンネル内部は随分と綺麗になりました。

交通量は結構あります。

自転車はこちらの旧道に迂回するのが推奨のようです。

撮影の時も、ビワイチ(琵琶湖一周)のサイクリングで、多くの人がトンネルを駆け抜けていました。

 

トンネルと抜けると絶景!

番組では、「木之本側から西浅井町側に抜けても、木々が生い茂っていて絶景が望めない」と紹介されていましたが、現在はトンネルの漏水防止工事による作業小屋が建設された関係か、木々は伐採されていました。

トンネルを抜ければ琵琶湖の絶景が眼下に広がるシチュエーションになっています。

サイクリングの聖地のような感じですね。

滋賀県と福井県は文化的資産価値の高いトンネルが多く現存

そのほかにも、この地域は歴史的価値のあるトンネルが多数現存しています。道路と鉄道を通す必要のある要衝でありながら、険しい山が多かったからでしょうね。今回の番組でも取り上げられた「旧北陸本線トンネル群」のほか、旧柳ケ瀬トンネルは現役として地元住民に利用されています。

まとめ

先人の知恵と労力に触れることができる歴史探訪に、ふらっと訪れてみられてはいかがでしょうか。

 

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